マスターキーってどんな鍵?仕組みやメリット・使用時の注意点を解説

マスターキーの仕組みや賢い使用方法・注意すべきポイントを解説します
1つの鍵で複数の場所を開けられる「マスターキー」。
本ページでは、そんなマスターキーの仕組みやメリット、見分け方について解説していきます。
この記事の概要
解説する内容
マスターキーについて
紛失時
鍵屋に依頼
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目次
マスターキーとはどんな鍵なのか

最初に、マスターキーの基礎知識を確認していきましょう。
そもそもマスターキーとはどのような鍵を指す言葉なのでしょうか?
複数の錠を開けることができる1本の鍵「マスターキー」
マスターキーとは一言でいうと「複数の錠を開けられる1本の鍵」です。
鍵1本で様々な場所を開けられるので、管理しやすく紛失トラブルも起こりにくい特徴があります。
マスターキーは「親鍵」と呼ばれることもある
複数の錠を開けられるマスターキーは、あらゆる鍵の機能を包括するため「親鍵」とも呼ばれます。
またこの場合には、普通の鍵を「子鍵」と呼んで区別します。
1つの鍵穴に対して親鍵と子鍵の2種類が一致する仕組み

鍵穴の中には複数のピンがあり、それぞれ正しい深さに押し込まれると鍵は回ります。
マスターキーの鍵穴は正しい深さが複数あるため、鍵を開ける事が出来ます。
マスターキーを使うメリット
使い方が分かると非常に便利なマスターキー。
多彩な現場で活用されていますが、その代表的な使い方とメリットをご紹介します。
ホテルの客室管理や清掃に便利
従業員がマスターキーを所持することで、客室の清掃に入ったり備品をチェックしたりする手間が省けます。
また、宿泊者には子鍵を渡しておけば、部屋の間違い等のトラブルは発生しません。
災害などの緊急時にもすぐに鍵を開けられる

マスターキーがあれば、地震や火事の緊急時にも迅速に対応できます。
高齢の方が暮らしていて、安否確認・救助などを急ぐ可能性がある住宅には、マスターキーを用意しておくと安心ですね。
鍵の持ち主ごとに立ち入り可能なゾーンを設定できる
テナントAとテナントBが入居し、共用部分Cがある商業施設を例に考えましょう。
Aの従業員はAとCに入れますが、Bのエリアには立ち入れません。
そこで、Aの従業員には「AとC」が開くマスターキーを支給します。
反対に、Bの従業員には「BとC」のマスターキーを支給。こうすれば、お互いの従業員がテナントに立ち入る心配はなく、余計な鍵を増やす必要もありません。
マスターキーの種類
種類 | 内容 |
---|---|
グランドマスターキー | 複数のマスターキーを開けられる。 |
グレートグランドマスターキー | 複数のグレートマスターキーを開けられる。 |
活用方法が多種多彩なマスターキー。
ここからは、さらに細かいマスターキーの種類をご紹介します。
グランドマスターキー

まずはグランドマスターキーです。
複数のマスターキーシステムがあったとき、その全てを開けられるのがこの鍵。
いわば「マスターキーのマスターキー」と呼べるでしょう。
グレートグランドマスターキー

グランドマスターキーの上位にあるのがグレートグランドマスターキーです。
本来、それぞれのグランドマスターキーは自身のマスターキーシステムしか開けることができませんが、それらを包括するのがグレートグランドマスターキー。
大規模な都市開発・マンモス団地の管理の際などに役に立っています。
マスターキーの仕組みを活用したシステムの例
種類 | 内容 |
---|---|
逆マスターキーシステム | 1つの錠前を複数の鍵で開けられる。 |
コンストラクションキーシステム | 工事中のみ使えるマスターキーシステム。 |
チェンジキーシステム | シリンダー交換をせずに鍵交換が出来る。 |
マスターキーの種類をご紹介しましたが、この仕組みを活用したシステムは他にも多数。
そのシステムから代表的なものを3つご紹介します。
逆マスターキーシステム

これは名前の通り、マスターキーと反対のシステム。複数の鍵が1つの錠前に対応していて、どの鍵でもロックを開けられるシステムです。
集合住宅のエントランス・ゴミ捨て場などのロックに多く、複数鍵を持つ必要がないのは便利なポイントです。
コンストラクションキーシステム

工事中の作業員の方はコンストラクションキーを、居住者やオーナーは普通の鍵を持っています。
工事が完了して引渡しされた後、普通の鍵を差し込むことで、コンストラクションキーはそれ以降使えなくなる仕組みです。
チェンジキーシステム

チェンジキーシステムとは、シリンダー交換をせずに鍵交換できるシステムです。
必要なのは、シリンダーにチェンジキーを差すことだけ。その後、新しく使いたい鍵を錠前に差し込むだけで交換完了です。
これで以前の鍵は使えなくなるので、いちいち鍵屋にシリンダーを取り換えてもらう煩雑さがありません。
普通の鍵とマスターキーを見分ける方法は?

「普通の鍵の中にマスターキーが紛れてしまった…」という経験はありませんか?
このような場合にはどう対処すればよいか、その方法を解説していきます。
外見だけでマスターキーと他の鍵を判別するのは難しい
マスターキーは純正のため、鍵メーカーの刻印が施されています。
MIWAやGOAL・KABAなど、メーカー名が書いてある鍵が1本だけあれば、それがマスターキーの可能性が高いでしょう。
複数の鍵にメーカー名が刻まれていたら、そこからマスターキーを見抜くのは困難。
形状の違いでは見分けにくいため、区別できるようにキーホルダーを付けておくようにしましょう。
複数の鍵を開錠できるか試すとすぐに分かる
盗難被害のリスクを考えて外見でマスターキーは見分けれません。
なので。複数の鍵を開錠できるか試してみるのが一番早いかもしれません。
マスターキーを用意するときの注意点
ここまで、マスターキーの便利な点や魅力を解説しました。
「マスターキーが欲しい!」という方に向けて、最後にその管理・作成の注意点を解説していきます。
普通の鍵よりも厳重に管理する必要がある

マスターキーを盗難されると、その鍵で開くすべての錠前を交換する必要があります。
交換費用もかかってしまうので一層厳重な管理を求められます。
新しいマスターキーの作成には手間やコストが掛かる

複数の錠前で同じように使えるマスターキー。
新しいマスターキーは、それぞれの鍵穴に使えるように計算された形状でなければなりません。
作成には専門知識や技術が不可欠で、普通の鍵の作成費用よりも高額になるケースがあります。
錠前のメーカーや必要なマスターキーを伝えて、費用の見積もりを鍵屋に出してもらいましょう。
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