ディスクシリンダーとは?他の鍵との相違点やオススメ防犯対策
玄関の鍵としてかつて広く使われていたディスクシリンダーですが、現在では防犯性の観点から見直しが進んでいます。この記事では、ディスクシリンダーの特徴や仕組み、他の鍵との違いや見分け方、防犯対策についてわかりやすく解説します。
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目次
ディスクシリンダーの特徴やメリット・デメリットを紹介
玄関の鍵として広く普及したディスクシリンダーをご存知ですか?本記事では、ディスクシリンダーの仕組みや特徴・他の鍵との違いを解説するとともに、ご使用中のディスクシリンダーの防犯性を強化するためのポイントをご紹介します。
ディスクシリンダーとはどんな鍵なのか
美和ロック株式会社が製造販売したディスクシリンダーは、そもそもどんな鍵なのでしょうか?大きな特徴を3つに分けてご紹介します。
円盤状のタンブラーが組み込まれたディスクシリンダー
ディスクシリンダーの名前の由来は、鍵穴内部の構造にあります。鍵穴の中には円盤(ディスク)の形をした「タンブラー」という部品があり、正しい鍵を差し込むことでタンブラーを操作して開錠します。
鍵山の両側がギザギザしている
ディスクシリンダーの鍵山には、両側にギザギザと刻み加工があるのも特徴です。この刻み加工は左右非対称ですが、上下を間違えて差し込んでしまわないように、鍵と鍵穴が「く」の字になっています。
MIWAやH248の刻印で見分けられる
ディスクシリンダーの鍵には、2つのひし形が並んだロゴマークと「MIWA」の刻印があります。また、ディスクシリンダーの合鍵にはH248の刻印があるので、他の鍵と区別したいときには刻印をチェックしましょう。
ディスクシリンダーの仕組み
ディスクシリンダーの鍵が開く仕組みについて、更に詳しく解説します。
通常時はタンブラーが外筒側に飛び出している
ディスクシリンダーを分解すると、ディスクタンブラーの他には内筒(鍵を差し込む部分)があり、その内筒を包むようにして外筒があります。施錠時にドアを開けようとしても、タンブラーはバネの力で外筒側に飛び出していて引っ掛かるので開きません。
鍵を差し込むとタンブラーが境界(シアライン)に収まる
正しい鍵を差し込むことで、施錠時に障害となっていたタンブラーが、すべて内筒と外筒の境界線(シアライン)まで押し込まれます。
内筒が自由に動くようになり鍵を回せる
鍵を差し込んでタンブラーをシアラインまで押し込むと、外筒に引っかかっていた障害物がなくなります。鍵の入っている内筒部分だけが自由に動くため、鍵が回るようになります。
ディスクシリンダーの歴史
次の項目では、半世紀以上前に誕生したディスクシリンダーの歴史をご紹介します。
美和ロックが1950年代に製造したディスクシリンダー
ディスクシリンダーを製造したのは、1945年に創立した錠前メーカーの美和ロック株式会社です。現在では国内シェア60%を超える美和ロックですが、ディスクシリンダーは1950年代に製造されました。
1970年代の住宅玄関に多く用いられた
美和ロックの黎明期を支えたディスクシリンダーは、リーズナブルな価格ながら高い防犯性が評価され、1970年代には戸建て住宅や公共住宅・商業施設などあらゆる場所で採用されました。
ピッキング耐性の低さが指摘されて現在は廃盤に
広く普及したディスクシリンダーですが、ピッキングによる不正開錠への弱さが発見され、90年代から2000年代には空き巣被害が社会問題化しました。さらに防犯性の高い鍵が開発されたことも相まって、現在ディスクシリンダーは廃盤になっています。
ディスクシリンダーと後継品U9の違い
廃版となったディスクシリンダーの後継品として美和ロックが開発したのがU9です。ディスクシリンダーとU9はよく似ているので、両者の違いを押さえておきましょう。
U字型のタンブラー9枚を搭載する
ディスクシリンダーの後継品のU9には、9列9枚で4段変化のタンブラーを搭載しています。タンブラーがU字型をしていることから「U9」の名前が付いたと言われています。
ディスクシリンダーの4倍以上の鍵違い数
約3,500万通りの鍵違い数があるディスクシリンダーに対して、U9の鍵違い数は1億5千万通りを越えます。理論上は4倍以上もの鍵を作れることから、大規模住宅やマンション・アパートで使用可能なのがU9の魅力です。
ディスクシリンダーより優れた防犯性能
鍵の切り込みの深さが4段階になり、ピッキング耐性が大きく改善されたのがU9です。ドリルやハンマーを使った鍵穴破壊にも強く、ディスクシリンダーをはるかに上回る防犯性能です。
ディスクシリンダーと後継品U9の見分け方
ディスクシリンダーとU9は、どちらも鍵山が左右非対称でギザギザとしていて見分けにくいものです。そこで、ディスクシリンダーと後継品U9の判別方法を2つご紹介します。
鍵穴の向き
ディスクシリンダーの鍵穴は、正面から見ると縦向きで、平仮名の「く」の字型です。一方、後継品U9の鍵穴を正面から見ると横向きで、アルファベットの「W」型になっています。
鍵の持ち手(キーヘッド)の形状
ディスクシリンダーの鍵の持ち手(キーヘッド)は、角が削られて丸みを帯びた形をしています。対して後継品U9のキーヘッドにはやや角があり、四角を残している形状なのが違いです。
他の鍵とディスクシリンダーの違い
U9とディスクシリンダーの見分け方は上の項目でご紹介しましたが、次はU9以外の鍵とディスクシリンダーの違いを解説します。
ピンシリンダーとディスクシリンダーの違い
ディスクシリンダーと似た構造のピンシリンダーの鍵は、鍵山の片側のみ刻み加工がありギザギザしていて、もう片側は真っ直ぐになっています。ディスクシリンダーの鍵は左右どちらもギザギザしているので、鍵の刻み加工で見分けられます。
ロータリーシリンダーとディスクシリンダーの違い
U9・PRシリンダーなど最新のロータリーシリンダーと、廃盤となっているディスクシリンダーは、外観の差がわずかしかありません。ロータリーシリンダーの鍵穴は「W」字型で、鍵を地面と水平にして差し込むのに対し、ディスクシリンダーの鍵穴は「く」の字型、鍵を垂直の向きにして差し込むという違いがあります。
ディンプルシリンダーとディスクシリンダーの違い
ディンプルシリンダーの鍵には、ギザギザとした刻み加工がなく、表面に大小のくぼみ(ディンプル)があります。鍵のギザギザや凹凸の有無から、ディンプルシリンダーとディスクシリンダーを判別できます。
ディスクシリンダーのメリット
近年では廃盤となったディスクシリンダーですが、メリットを2点に分けてご紹介します。
価格が安い
ディンプルシリンダーの鍵には、ギザギザとした刻み加工がなく、表面に大小のくぼみ(ディンプル)があります。鍵のギザギザや凹凸の有無から、ディンプルシリンダーとディスクシリンダーを判別できます。
>鍵の複製が簡単
ディスクシリンダーの二つ目のメリットは、鍵の複製が簡単なことです。加工前の鍵を金属ヤスリで正しい形に削れば、ディスクシリンダーの鍵は初心者でも比較的簡単に合鍵作成でき、プロなら5分程度で完成できることもあります。
ディスクシリンダーのデメリット
70年代前後に普及したディスクシリンダーは、次のようなデメリットがあります。
防犯性が低い
ディスクシリンダーは、ピックと呼ばれる特殊な工具を鍵穴に差し込んで操作する「ピッキング」という手法で開錠される恐れがあります。防犯性が低いため、玄関や勝手口の鍵にディスクシリンダーを使用している場合は交換するのがオススメです。
新しいディスクシリンダーが廃盤になっている
ピッキングの被害が増加したことを受け、美和ロックではディスクシリンダーを廃版商品として、よりセキュリティレベルの高い鍵への交換を勧めています。
純正の合鍵作成は2030年9月30日で終了する
ディスクシリンダーを廃盤にしたことを受け、美和ロックではディスクシリンダーの合鍵作成を2030年9月30日で終了すると発表しています。それ以降は後継品に交換するか、町の鍵屋に合鍵を作成してもらえるか相談する必要があります。
ディスクシリンダーのオススメ防犯対策
現在もディスクシリンダーをご使用中の方は、空き巣や盗難の被害から身を守るため、防犯対策を講じましょう。オススメの防犯対策を2つに分けてご紹介します。
補助錠を取り付けて併用する
1つのドアに2つの錠前を設置する「ワンドアツーロック」は、警察庁や鍵メーカーも推奨している防犯対策です。防犯の要である玄関や勝手口のドアなどは、ディスクシリンダー以外の鍵も補助錠として取り付けておくのが安心です。
新しい鍵に交換する
ディスクシリンダーの錠前部分を取り外して、新しい鍵に交換する方法もあります。U9などのロータリーシリンダー・ディンプルシリンダーに取り換えれば、建物の安全をグッと高めることもできますので、レスキューインフォにいつでもご相談ください。
ディスクシリンダーの交換や防犯対策はレスキューインフォまで!
ここまで、ディスクシリンダーの鍵の特徴や仕組みを解説しました。安価な反面、防犯性の低さが気になるディスクシリンダーの交換・安全対策のご相談なら、24時間営業のレスキューインフォが全国各地に駆け付けます!



