2024/1/25 12:00

カテゴリ

ドアクローザーとは?基礎知識やトラブル時の調整方法について

ドアの安全性や利便性を高める上で大切なドアクローザー

ドアの安全性や利便性を高める上で大切なドアクローザー

ドアの上部にある装置が「ドアクローザー」です。 「ドアクローザ」や「ドアチェック」とも呼ばれるドアクローザーには、開けた扉を自動的に閉める機能があります。また、ドアが風圧などで急に閉じないよう、閉まるスピードを調整する機能も果たしています。

本ページでは、ドアクローザーの仕組み・便利な機能のほか、起こりやすいトラブルとその解決方法をご紹介します。ドアそのものを保護し、通る人の安全を守るため、ドアクローザーの役割はとても重要。存在こそ有名ではありませんが、きちんと知っておけば「ドアをもっとゆっくり閉めたい!」などの要望を叶えることができます。

普段あまり意識することのないドアクローザーについて、理解を深めていきましょう。

ドアクローザーってどんな装置?役割や仕組みを解説

ドアクローザーってどんな装置?役割や仕組みを解説

そもそも、ドアクローザーとはどんな装置なのでしょうか?

ドアクローザーの持つ役割のほか、その仕組みについても合わせて解説します。

自動的にドアを閉める役割を果たすドアクローザー

先ほどご紹介した通り、ドアクローザーには自動でドアを閉める役割があります。

ドアクローザーを取り付ければ、ドアが開けっぱなしになることがありません。ドアを常時閉めておくことで、セキュリティの向上・プライバシーの保護につながります。

不特定多数の方が利用する場合、ドアに「開けたら閉める!」等の張り紙をして訴えるより、ドアクローザーを取り付ける方が何倍も効果的でしょう。

また、最近では不用意にドアが速く開いたり閉まったりしないよう、スピードを押さえる働きのあるドアクローザーも人気です。具体的な機能については、次のページでご紹介します。

一般的には室内側のドア上部に設置されている

自動的にドアを閉める役割を果たすドアクローザー

ドアクローザーは、一般的に室内側のドア上部に設置されています。

ドアの面からは飛び出していますが、視線よりも高い場所にあるため、それほど目立つことはありません。特に注意していないと、ドアクローザーの存在を意識することは少ないと思います。

最近は、見た目を重視しているスッキリとしたデザイン性の商品も増えていますね。新築のマンションやオフィスビルなど新しい建物に設置された、スタイリッシュなタイプのドアクローザーを見たことがある方もいらっしゃるでしょう。

油の粘性を利用してドアの開閉スピードをコントロールする仕組み

一般的なドアクローザーは、電池などの動力を搭載していません。

では、どのようにして開閉スピードをコントロールしているのでしょうか?

そのポイントは、ドアクローザーの中にあるバネとオイルダンパーにあります。扉が開けられた時の力はバネに蓄えられ、その反発力でドアを閉めているのです。

しかし、そのままの強い反発力だと、ドアが「バタン!」と強く閉まる恐れがあります。 そこで登場するのがオイルダンパー。油の粘り気を減速装置(ダンパー)に応用することで、ドアが急に閉まりそうなとき、その動きをスローにしてくれるのです。

この2つがドアクローザーの機能のポイントです。見た目ではイメージしにくいものの、ドアクローザーには高い技術力が詰まっているのです。

ドアクローザーの便利な機能

ここまで、ドアクローザーの基礎的な役割や仕組みを解説しました。

日進月歩の進化を続けているドアクローザーは、現在さまざまな機能を持った商品が販売されています。そこで次に、ドアクローザーの便利な機能について解説します。

2段階の速度を設定できる「速度調整機能」

2段階の速度を設定できる「速度調整機能」

まずご紹介したいのが「速度調整機能」です。これはその名の通り、ドアが閉まる速さを調整する機能です。

2段階の速度を設定できる商品を例に挙げると、ドアが全開から30度くらいまでは速く閉まるように設定し、残りの30度分はゆっくり閉まるように設定することができます。こう設定することで、ドアを強く閉めても人が激しくぶつかったり、指を挟んだりする心配がありません。

一定の角度でドアを開けたままにできる「ストップ機能」

まずご紹介したいのがドアクローザーの便利な機能は、他に「ストップ機能」があります。

一定の角度までドアが開くと、そこでドアの幅をストップしてくれるのがこの機能です。 荷台で大きな荷物を運ぶ頻度の多い建物や、車椅子の方が往来する建物では、このストップ機能が便利。ドアにぶつかることなく安全に通行できる点がオススメです。

ドアの閉め忘れを予防する「ラッチング機能」

室内側の窓が全て閉まっていると、勢いだけではドアが完全に閉まらないことがあります。「ガチャ」という音がするまでドアを完全に閉めるためには、きちんとドアノブに手を添え、最後までドアを押さなければなりません。しかし、この動作を面倒に感じる方もいらっしゃるでしょう。

ドアが完全に閉まるわずか手前のスピードをコントロールするのが「ラッチング機能」です。この機能が付いているドアなら、残り数センチの隙間を自動で閉めてくれます。わずらわしいドアの閉め忘れが発生しないので「確実にドアを閉めたい!」という方にはオススメです。

強風でドアが急に開くのを防ぐ「バックチェック機能」

室内から外に出る際「風が強く、ドアが一気に開いて危険な思いをした・・・」という経験はありませんか?都心のビル街や海沿いの地域など、風が強い場所では、ドアが強く開いてしまうことがあります。

「バックチェック機能」は、ドアが開く方向に強い力が加わっても、その開くスピードを一定に抑える機能です。ドアクローザーの油圧は、ドアを閉める時だけでなく、開ける時の安全を守るためにも効果的なのです。

ドアクローザーに関するトラブル

ここまで、ドアクローザーの便利な機能を解説しました。

陰ながら重要な機能を持つドアクローザーなので、故障すると厄介なのは当然のこと。そこで次のページでは、ドアクローザーに関するトラブルの例をご紹介します。

ドアが勢いよく閉まる

ドアが勢いよく閉まる

ドアクローザーが機能を失うと、ドアが勢いよく閉まるようになります。 普段はゆっくりと閉まるドアが、突然「バタン!」と閉まると、指を挟むことがあり大変危険。

ドアは意外と重たいため、最悪の場合には指を切断する恐れもあるのです。このような事態を避けるため、ドアクローザーが故障したときにはすぐに対処しなければなりません。

ドアが閉まらない・途中で止まる

ドアが閉まらない・途中で止まる

反対に、ドアクローザーの故障によってドアが閉まらなくなる恐れもあります。

閉まらないドアは施錠ができなくなるので、これも不便なことには変わりありません。無理矢理ドアを閉めようとすると、ドアクローザーの部品が外れたり、油が漏れ出したりする恐れがあるので要注意です。

ドアクローザーから異音がする

ドアクローザーから異音がする

「ドアの上から変な音がする!」という報告例もあります。上の方から異音がする場合、その多くは、調子の悪いドアクローザーが原因だと想定できます。

ドアクローザーの異音は、潤滑スプレーを差すだけで解消できることがあります。しかし、またすぐに異音が発生する場合には、ドアクローザー自体に異常が起きている場合も。放っておくとやがて故障し、ここで紹介している他のトラブルが起こる恐れがあります。

ドアクローザーから油が漏れている

ドアクローザーから油が漏れている

ドアクローザーは油圧とバネを利用した装置であることを先ほど紹介しました。

劣化が進行すると、内部から油が漏れ出す危険があります。ドアクローザーは高い場所に設置されているため、漏れ出した油はドアや床に落ちていきます。放置するとドアや床にシミを作り、なかなか落とすことができなくなります。

ドアクローザーの油が漏れた場合、油を注ぎ直したり、修理対応したりすることは原則不可能。新しいドアクローザーに交換することで、以前のようなドアの使用感に戻すことができます。

自分でドアクローザーを調整する方法

ドアクローザーの調子が悪い時には、自分で調整できる場合があります。

ここでは代表的なメーカーのドアクローザーについて、ドアの閉まる速さを調整する方法をご紹介します。

①ドアクローザーのメーカー・型番を調べる

まず、ドアクローザーのメーカーや型番を調べましょう。ドアクローザー本体に刻印されていたり、シールが貼られていたりするので、その情報を確認します。 なお、ドアクローザーの中には、分かりやすい場所にメーカーや型番が記載されていない場合もあります。

どうしてもドアクローザーのメーカーや型番が分からない場合には、設置時の引渡し書類を確認しましょう。オフィスビルや集合住宅など、持ち家以外の建物なら、管理人や管理会社に聞いてみるのが確実です。

②対応している工具を用意する

②対応している工具を用意する

ドアクローザーの型番が分かったら、商品の取扱説明書を見て調整方法を確認します。

基本的なドアクローザーは、ネジを回せば調整できます。ご自宅にあるプラスドライバーやマイナスドライバーで対応できるので、特別な準備は必要ないでしょう。また、一部のドアクローザーの場合には、専用の形状のスパナが必要となります。

対応している工具を用意すれば、作業の準備はおしまい。ここからは、実際の調整作業をスタートしていきます。

③速度調整弁のネジを工具で回す

③速度調整弁のネジを工具で回す

工具を用意したら、速度調整弁のネジを回していきましょう。 ネジを右に回すとドアの速度は遅くなり、左に回すと速度は速くなるのが一般的なドアクローザー。

「ドアが速く閉まりすぎて困っている!」という場合には、ネジを右に回すのが正解です。

また、2段階の速度を設定できるドアクローザーだと、それぞれの速度と2本のネジが対応しています。説明書をきちんと見た上で、自分が回すべきネジを確認してから調整しましょう。

④ドアが閉まるスピードをチェックする

速度調整弁のネジを回したら、ドアが閉まるスピードをチェックします。 何度かドアを開け閉めして、理想的なドアの開閉速度になっているか試してみましょう。「思ったよりドアの動きが遅くなってしまった・・・」という場合には、反対方向にネジを戻す必要があります。微調整を繰り返し、自分の理想速度に近付けてみてください。

【注意】速度調整弁のネジを緩めすぎると油漏れの危険がある

調整弁のネジを緩めすぎると、ネジが抜け落ちることがあります。

それだけではなく、緩めすぎたことが油漏れの原因となる恐れもあります。油が漏れ出すと、元のようにドアクローザーを使用できなくなる可能性があるので大変危険。

ネジを緩める際には特に、少しずつ回しながらドアの動きを確認し、慎重に作業する必要があります。

自分でドアクローザーの調整ができないときには?

ここまで、ドアクローザーの調整方法をご紹介しました。 ドアクローザーは構造が分かりにくいこともあり、自分では調整が難しいケースもあるようです。

調整がうまくいかない例や、その場合の対処法を解説します。

油が漏れ出したらドアクローザーの交換が必要

油が漏れ出したらドアクローザーの交換が必要

油圧が肝心のドアクローザーにとって、内部の油は最重要なもの。

簡単に油が漏れないよう製造されていますが、数十年近く使っていたり、劣化しやすい環境下だったりすると漏れ出すケースもあります。油が漏れた場合の修理は難しいため、新しいドアクローザーと交換する必要があります。

「油を止めれば大丈夫!」と、接着剤などで補修しようと考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、少しでも油が減ると機能には大きな差が生じます。もしも油が止まったとしても、ドアクローザーとしての機能は低下しているので、ドアに指を挟む等の事故が起こりかねません。油漏れを確認した段階で業者に相談し、すぐに交換するのが賢明です。

専用のスパナが無いと調整できないドアクローザーもある

また、ドアクローザーの中には、調整のために専用のスパナが必要な商品があります。手元にそのスパナがない場合、ネジを回すことができないので調整できません。

ドアクローザーの調整を行う業者なら、専用のスパナを所持していることがあります。業者の窓口にドアクローザーのメーカーや型番を伝え、調整してもらえるか確認しましょう。

ドアクローザーに対応している出張鍵屋に相談するのがオススメ

出張鍵屋のスタッフは、鍵の修理や交換のために現場へ駆け付けています。 ドアクローザーのトラブルに対応している業者なら、調整や取り換えのために出張してくれるでしょう。自力で修理するのは難しいアイテムなので、困った時には業者に頼むのが安心ですね。

なお、レスキューインフォでもドアクローザーの調整・交換作業を実施中。「ドアクローザーの調子が悪い・・・」「ドアの上の方から油が漏れているので交換してほしい!」そんなトラブルにお困りの方の元に駆け付けますので、深夜や早朝でもフリーダイヤルでご相談ください。

ドアクローザーの修理費用をメーカー別に解説

ドアクローザーの修理の時に気になるのが費用面ではないでしょうか?

そこで最後に、修理にかかる費用をメーカー別に解説します。あらかじめ費用を想定しておくことで、安心して作業を依頼しましょう。

RYOBI

広島県に主な拠点を置くRYOBI(リョービ)。質の高いドアクローザーを製造する同社では、取付けビスが見えない商品をはじめ、デザイン性に優れたドアクローザーも多数販売しています。

スタンダードなモデルから高性能な機能が搭載されたアイテムまで、商品の幅が広いため、修理を相談する際には見積もりを出してもらうのがオススメ。型番とトラブル内容を業者に伝え、作業内容や費用について確認しましょう。

NEW STAR(日本ドアーチエック製造)

1919年に国内初のドアクローザー製造を行ったのが日本ドアーチエック製造です。業界の草分け的存在である同社の商品は、国内・海外を問わず多くの方に、昔も今も根強く愛されています。

歴史の長い同社の製品の中には、廃盤商品も少なくありません。このような場合は修理対応が難しく、互換性のある商品に交換する必要があるので、業者に相談するのがよいでしょう。

NHN

経営不振を受けて2009年2月に解散したのがダイハツディーゼルNHNです。

解散から10年以上が経過した現在でも、同社のドアクローザーを使用している住宅やビルは点在していますが、新しいドアクローザーに交換しておくとよいでしょう。

NHNのドアクローザーと同じ寸法の機種に取り換えれば、交換作業の手間を少なくすることができます。どのような型番の商品が対応しているか、業者に連絡して確認するのがオススメです。

MIWA

錠前メーカーであるMIWAは、かつてドアクローザーの製造にも携わっていました。 現在は事業から撤退しているため、MIWAのドアクローザーの調子が悪いときは、リョービなど現行のメーカーの商品への交換をオススメしています。

ドアに新しい穴を開けることなく設置できるドアクローザーなら、交換費用を抑えることにもつながります。どのような商品が取り付けられるかを提案してもらうため、業者に見積もりを出してもらいましょう。

日東工器

日東工器では、アームが不要なドアクローザーを幅広く製造しています。商業施設やオフィスなど、外観を重視する現場が多く採用するのが、日東工器のドアクローザーです。 商品によって機能性が大きく異なるため、修理作業の見積もりを業者に出してもらうと安心です。デザイン性を求める方には、同社のドアクローザーへの交換もオススメしています。

大鳥機工

鳥取県に本社を構える大鳥機工では、ドアクローザーの製造にも力を入れています。スタンダード式とパラレル式の商品があり、ドアの幅や重量などの条件によって、対応しているドアクローザーが異なります。メンテナンスや微調整には専門知識が求められるため、何かお困りごとがあるときは業者に相談すると安心です。

東京萬

世界各国の優れた製品を輸入する東京萬では、海外製のドアクローザーの取り扱いも多数。 スタイリッシュな外観の商品やユニバーサルデザイン製品など、ここでしか出会えないドアクローザーも少なくありません。

海外製のドアクローザーの調整は、取扱説明書がない状態で実施しなければならない場合もあるので、一層の技術や経験が求められます。自分での調整が困難な時には、メーカーやトラブルの状況を業者に伝えて対応してもらいましょう。

ゴールドマン

数多くの「日本にはまだない世界の逸品」を取り揃えているのがゴールドマンです。ドアクローザーをはじめとする建築金物を輸入しているため、アメリカや北欧などの商品も多く取り扱っています。

外国のドアクローザーは、日本製品とは規格が異なる場合が多いため、調整や修理は説明書にとらわれず、柔軟に対応する必要があります。作業経験の豊富な業者に依頼した方が、ベストな対応を取ってもらえます。

ドルマカバジャパン

2016年に社名を変更して誕生したドルマカバジャパン。ドアの外観を引き立たせるドアクローザーなど、デザイン性の高い商品が豊富です。

速度調整ネジが露出していない商品は、調整作業をすることも一苦労。無理に力を加えると、ドアクローザーを破損する恐れがあります。業者に連絡して、どれくらいの費用が掛かるか見積もってもらいましょう。

ドアクローザーの修理や交換もレスキューインフォにご相談ください

修理や交換が一筋縄ではいかないドアクローザー。

「ギシギシときしむような音がする・・・」「油のような液体が上から垂れてきている!」など、さまざまな内容のトラブルが考えられますが、どんな事態も発生すると厄介なものです。

レスキューインフォでは、ドアクローザーの修理・交換のご相談も承っております。腕利きのスタッフが、全国各地に24時間体制で出張しておりますので、いつでもお気軽にご相談ください。

この記事をシェアする