キーシリンダーから鍵を作りたい!作成方法やプロの作業時間・費用を紹介
合鍵がない!キーシリンダーから鍵を作る方法や料金をご案内します
「鍵穴から鍵を作りたい!」とお考えですか?
キーシリンダーから鍵を作る方法のご相談は、鍵屋にも毎日多く寄せられています。鍵を紛失したけれど合鍵がなくて困っている時、鍵穴から鍵を作る方法を知っていると役立つでしょう。
こちらのページでは、キーシリンダーから鍵を制作する方法について案内します。ご自身で鍵作成をする場合・業者に頼んで鍵を作ってもらう場合や、それぞれの時間や費用についても、鍵の専門家がくわしく解説していきます。
目次
どんな方法でキーシリンダーや鍵穴から鍵を作成できるか?
そもそも、鍵穴から鍵を作成するためには、どのような方法があるのでしょうか? 自分で作る方法・専門家が作る方法の2種類に分けてご紹介します。
自分で鍵を作る方法
初心者が鍵を自作するのは至難の業です。
そして、鍵穴から鍵を作るということは、見本の鍵が手元にない状態。頼りになる情報が極めて少なく、難易度は非常に高くなります。
困難を承知でチャレンジするのなら、ブランクキーを加工する方法があります。未加工の鍵(ブランクキー)を鍵穴に差し込み、表面の傷をヒントに金属用のヤスリで削る方法です。 具体的な方法は、次の項目でご紹介していきます。
鍵屋に依頼して鍵を作る方法
専門家である鍵屋でも、キーシリンダーから鍵を作ることができます。
ブランクキーに傷を付けて加工する方法だと時間が掛かるので、鍵のプロは異なる手法を採用しています。
その方法は主に2種類です。ファイバースコープで鍵の形状を調べる方法と、シリンダーを外して鍵の形状を調べる方法です。これらの方法についても、次の項目でご紹介します。
自分でキーシリンダーから鍵を作る方法
いよいよ、鍵穴から鍵を作る方法をご紹介します。
初心者の方でも真似しやすいようステップ別でご紹介しますので、記事を見ながら手を動かしてみましょう。
ブランクキーを加工して鍵を作成する
ブランクキーとは、鍵山をギザギザと加工する前の鍵のこと。これは鍵屋のほか、ホームセンターやオンラインショップでも販売されています。
FUKIやGTS・GSS・クローバーなどの刻印が入っている鍵が有名です。
ステップ① ブランクキーと金属加工用のヤスリを用意する
キーシリンダーから鍵を作成するにあたって、用意するものが2つあります。1つ目は先ほど紹介したブランクキーです。
なお、ブランクキーといっても長さや横幅に微妙な違いがあります。鍵のメーカーや型番を確認し、自分の鍵に合う大きさの商品を購入しましょう。
2つ目は金属用のヤスリです。
一般的なブランクキーは、比較的柔らかい真鍮でできています。そのため、金属用のヤスリを使えば簡単に鍵山を削ることが可能。
ヤスリもホームセンターやネットで購入可能なので、鍵の大きさに合った商品を用意しましょう。
ブランクキーとヤスリを用意したら、いよいよ実際の作業です。
ステップ② 差し込んだブランクキーに付いた跡で形を推測する
まず、鍵穴にブランクキーを差し込みます。
このままでは当然鍵が回りませんが、何度か差し込むとブランクキーの表面に傷が付きます。鍵に傷のある部分は、鍵穴の中のピンが出ている場所。つまり、この部分を削ることで正しい鍵の形に近付くと推測されます。
ステップ③ シリンダーの形に合うようにブランクキーを加工する
ブランクキーの傷が付いた場所を、ヤスリで削っていきます。
削りすぎると戻すことができないので、慎重に作業しましょう。また、本来の鍵の形状がイメージできれば、それに似せるようにして正しい鍵に近づけていきます。
ステップ④ 加工が完成すれば鍵が回るようになる
ステップ②と③を繰り返し、鍵を削っていきます。うまく加工できたら鍵が回せるようになります。
削ったばかりの鍵の表面は鋭利になっています。細かな目のヤスリで角を滑らかにしておくと、指先を傷付ける心配をなくせるので、仕上げの作業をしておきましょう。
鍵がなかなか回らない場合には、削りが足りない部分や削りすぎてしまった部分があります。時間を掛けてもうまくいかなければ、鍵屋に相談するか、もう一度新しいブランクキーから作業するのがオススメです。
ブランクキーの加工は自分でもできるか?
ブランクキーを削る方法をステップ別でご紹介しましたが、これは初心者にもできるのでしょうか?
鍵山がギザギザしているタイプの鍵であれば可能
金属ヤスリで削る方法なので、鍵山がギザギザしているタイプなら加工することができます。
ピンシリンダーキーやディスクシリンダーキー・ロータリーディスクシリンダーキーがこれに該当します。
ディンプルキーなどの鍵はキーマシンがなければ不可能
表面に凹みがあるディンプルキーは、ブランクキーを加工しても作れません。
このタイプの鍵を作るなら、ディンプルキー用の特殊なキーマシンを使用する必要があります。金属用のヤスリでは加工できないので、鍵屋のスタッフに相談しましょう。
鍵屋がキーシリンダーから鍵を作る方法
次に、鍵屋の技師がキーシリンダーから鍵を作る方法を紹介します。
いずれの方法にも特殊な機材や技術が必要ですが、その分スピーディーに鍵を完成させられるのがメリットです。
ファイバースコープで鍵の形状を調べる
1つ目の方法は、ファイバースコープで鍵の形状を調べる方法です。
ファイバースコープは、一般の方では使えない特殊な機材。このような道具を使って作業できるのも、鍵屋に相談するメリットです。
鍵穴の中の細かい形状が分かるファイバースコープ
内視鏡検査で馴染みのあるファイバースコープ。
小さな隙間を拡大して調べられるので、鍵屋でも重宝しています。ファイバースコープを使って鍵穴の中の形を読み取り、その形に合わせて鍵を加工していきます。
読み取った通りに鍵の形を加工していく
ファイバースコープを使って鍵穴の形を調べたら、手元のブランクキーを加工します。加工時には金属用のヤスリ・カッターなどを使用します。
鍵穴の形が分かったとしても、これに合う鍵を作るのは簡単ではありません。プロでも微調整を繰り返し、数時間ほど作業するケースがあります。
作業時間を短縮するため、シリンダーを取り外して調べる方法も採用されます。
シリンダーを外して鍵の形状を調べる
2つ目は、シリンダーを外して鍵の形状を調べる方法です。
シリンダーの分解は、一歩間違えれば錠前を破壊してしまうリスクがあります。このような作業を任せられるのも、鍵屋に相談する大きな魅力です。
シリンダーを分解すれば鍵の形状が分かりやすい
シリンダーを分解して鍵を作るメリットは、鍵の構造が見てわかるので素早く鍵を作ることができます。
明るい場所でシリンダーを目視できるので、ファイバースコープを使うよりも作業時間の短縮につながります。
さらに、鍵穴内部のゴミを除去するなど、他の作業も同時並行できます。鍵の調子が悪い時には、シリンダーの分解洗浄と合わせて相談するのがオススメです。
施錠時には先に鍵を開ける必要がある
シリンダーを分解する際には注意点があります。
それは「施錠時にはシリンダーを分解できない」ということです。
そもそも、分解のためにはフロントプレートという部品を外す必要があります。しかし、このプレートはドアの側面にあるため、一度開錠しなければ外すことができないのです。
レスキューインフォに相談すれば、鍵の開錠・鍵穴からの鍵作成もまとめて依頼可能。作業依頼が二度手間にならずに済むので、まとめて相談するのが便利です。
キーシリンダーから鍵を作るのにかかる時間
キーシリンダーから鍵を作るためには、どれくらいの時間がかかるでしょうか?鍵の種類によって差はあるものの、目安の時間をご紹介します。
自分でブランクキーを加工する場合
自分でブランクキーを加工するなら、最短30分から1時間で完成します。
簡単!と思われがちですが、これはあくまでも簡易的なピンシリンダーキーの場合。鍵の形状が複雑になればなるほど、所要時間は増えていきます。
また、微調整を繰り返しても鍵が回らない場合には、新しいブランクキーから作業をやり直すことも想定しなければなりません。ゼロから作業をスタートすれば、さらに時間が掛かるのは明らか。
2~3時間を見積もり、それでもうまくいかなければ断念するのが現実的です。
鍵屋がファイバースコープを使用する場合
鍵屋がファイバースコープを使用して作業するなら、1時間程度で完成します。
また、構造がシンプルな鍵だったら、1時間もかからないケースがあります。鍵の扱いに慣れているプロに任せた方が、時間短縮という点でもオススメです。
鍵屋がシリンダーを外す場合
鍵屋がシリンダーを外して鍵を作るなら、30分ほどで作業が終わるケースもあります。
なお、施錠時にはまず鍵を開ける必要があるため、追加でその時間が必要。いずれにしても、初心者の方がシリンダーから鍵作成を行うよりは、圧倒的に早く鍵を完成させられます。
キーシリンダーから鍵を作るのにかかる費用
鍵作成において気になるのは、どれくらいのお金が掛かるかという点です。
そこで最後に、キーシリンダーから鍵を作る費用について解説します。
自分で鍵を作る場合はブランクキーとヤスリの購入費用が必要
キーシリンダーから自分で鍵を作る場合には、ブランクキーとヤスリを買う必要があります。
いずれもホームセンターやネットで購入可能。価格は数百円から数千円程度です。
なお、鍵作成に失敗した場合には新しいブランクキーを購入する必要があります。鍵屋に依頼した方が時間や費用の短縮につながるケースもあるので注意しましょう。
業者に頼む場合の費用は鍵の種類によって異なる
次に、業者に相談してキーシリンダーから鍵を作ってもらう場合です。
この場合に掛かる費用は、鍵のメーカーや種類・年式などの条件で前後します。また、シリンダーを取り外して鍵を作る場合には、鍵が開いているか否かも重要。鍵が開いていなければ、鍵作成の前に開錠を行う必要があり、その費用が加わります。
あらゆるポイントを踏まえて費用が決まるので、鍵屋に相談し、作業前に見積もりを出してもらいましょう。
キーシリンダーから鍵を作りたい時もレスキューインフォにご相談を!
レスキューインフォでは、キーシリンダーからの鍵作成にも対応中です。 「鍵を失くした!」「鍵穴から合鍵を作りたい!」そんな時には、24時間いつでもお電話を受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。